Masataka Takada



[ピアニスト] 高田 匡隆 Official Web Site

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Profile

Interview

ーー 高田さんにとって、ピアノとは。

「人生そのもの」とか「自己表現の1つ」とかよく言われますが、僕にとっては結局のことろは「快楽の追及」でしょうか。
楽譜を読み、そこから作曲家の想いを見つけ出し、それをピアノという楽器で「僕」という媒体が音にし、表現する・・・その全てに喜びがあるのです。

楽譜を読み頭の中で音楽を鳴らしている時は、想像でもあるので表現に無限の可能性があります。そこから実際の演奏に生かされる「発見」もあって、凄く楽しいのです。
更にそこから作曲家の想いや考えを見つけ出した時には、音楽の創造という欠片を捉えることができたような気分になり、心が躍ります。

そして音にするとき、これには苦しみもありますが、自分の探していた音が見つかった時の喜びは言葉には代えることができないものがあります。
そして舞台に立つことは、もう中毒のようなもので(笑)スポーツでいえばランナーズハイのようなものでしょうか。
僕にとってピアノは快楽の追及、言い代えれば音楽と対話する喜びということですね。

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ーー ヨーロッパで学んだこと

ヨーロッパに留学していた期間で、本当に色々なことを学びました。
20代だったこともあるのかもしれませんが、「心」と「人生」に対しては勉強になることが多かった気がします。

イタリアでは「享楽的」でいることが、自分のしたいことを徹底的にするということなのだと知りました。日本でのイメージでは、「享楽的」というとただ遊ぶ、つまりオフの時間とか仕事以外のことを指す、苦しむ時間は全くないことだと考えることが多いように思いますが、クリエイティブな世界では、ストイックに追及し、そこで生まれる苦しみまでもが喜びなのだと実感しました。

相対的な価値観の中で、競争に負けないためや唯一無二であることを自己主張しようとすることと、実際に行うことは同じなのですが、自分が好きだからこそ「享楽的」に全てにストイックに全てに喜びを感じて行うのとでは、生み出される結果は全く変わってしまいます。そこから素晴らしい芸術が生まれたところも沢山見て、経験して、僕にとっては大きな人生の転換期になりました。

その反面、人として成熟することも、音楽の成長に繋がることを実感しました。人として成熟するって何なのか難しいですが、僕は他人を知ることではないかと考えています。自分の価値観って自分が育った環境のとても狭いルールの下で成り立っていて、全く違う環境で育って違う価値観を持っている方は沢山いる訳ですよね。そういう方と話をするとき、嫌だなと思っても、その価値観を理解しようとするときに生まれる葛藤が人としての成熟に繋がるのではないかと思っています。

ピアノに関しては、ヨーロッパで学んだことは「音」に対して持つ意識の違いでしょうか。宗教上、幼いころから教会など石造りの響きの豊かな場所でオルガンや歌を聴いてきた人たちと、「音」の聴き方に大きな違いがあることを知り、ショックでもありましたが面白かったです。音量の問題ではなく、「倍音」をどこまで聴き、作り出すことができるかが豊かな響きに繋がっていく事を学んだあとは、どんな小さな音でも会場の一番後ろまで届けることが苦しくなくなりました。

ピアノは純正律の楽器ではなく、オクターブを12音に等分して平均律で音が構成されていますが、それでも「倍音」は聴き方、弾き方次第で鳴ってくるものなのです。それを上手く使うことがとても必要で、ヨーロッパの人は何も考えないでも「倍音」が出る響かせ方が自然に身についている、これは非常に羨ましかったです。でも、世界中の色々な音や音楽の価値に触れ、逆に僕は肯定的な意味で日本人であることを強く意識できるようになりました。

日本人だから駄目なのではない、ヨーロッパの真似が出来なければいけない訳ではない、ただ、足りていないパーツがあったというだけ。それがわかった時、自分のアイデンティティ-を強く持つことこそが、音楽の説得力を増し、自分の世界を作り上げるものだと感じることができたのです。

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ーー 集中力を高めることにやっていること

呼吸法。
医学的な根拠はないですが、息が浅くなると緊張だけが残り、頭がボーっとしてしまうので、深く呼吸することを心がけています。
流行っている(・・・かは知りませんが)美木良介さんのロングブレスダイエットの呼吸の仕方が僕には良いみたいです。(笑)

それから、楽譜を読むこと。楽譜を読んでいると自然に音楽に入るこむことができて、集中力が高まります。これが一番集中力を高めるかもしれません。

ーー 〇〇に実は興味があるのです。

スィーツ全般!美味しいお菓子をいただくとどこのお店の何なのかを知りたくて仕方なくなります。
TVや雑誌、インターネットなどでスィーツの特集があるとチラッとしか見てなくても結構しっかり覚えてます。

子供の頃から車(いわゆるスーパーカー)が大好きで、街中で珍しい車を見かけると、誰と何を話しているのか全て忘れてそれに夢中になります。ですから、F1にも非常に興味があります。ローマ在住の頃は、オンタイムでTVで見ることができたので、幸せでした(笑)

ーー ピアニストじゃなかったら、なりたい職業は?

高校生の頃はボクサー、大学生の頃はプロレスラーかF1レーサー、今はソムリエかパティシエですかね。
陶芸家や華道家もいいな・・・(笑)